西脇与作

プロフィール:

文学部で哲学を専攻して以来、論理学に関心をもち、それが次第に物理学や生物学の哲学に移行し、現在も量子力学、統計力学、そして進化生物学の哲学的な問題に関心をもっている。したがって、欧米の科学哲学が自らの領域であり、海外の経験もアメリカが中心となってきた。また、日本での研究活動は科学基礎論学会、日本科学哲学会を中心としてきた。近年は慶應以外の大学から大学院に入る院生が増え、私の周りは様々な経歴をもつ人たちで溢れ、数学や自然科学へのアレルギーもなくなりつつある。

研究紹介:

この数年関心をもってきたのは「古典的世界観(Classical World View)」である。「非古典的物理学とそこから生まれる非古典的世界観」という表現の内容は一体何かと問うと、統一的な解答は残念ながらないと言わざるを得ない。むしろ、「古典的世界観とは何だったのか」という問いに非古典的な科学を使って答えるのが有益と思われる。私たちの生活する世界が古典的世界観をもとにつくられていることと併せ考えると、非古典的世界観は生活世界にどのような変化をもたらし、生活世界の何を変えるのかを明らかにできるのではないか、といったことが今の関心事である。


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